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スーパースロー9.5対ダッシュ0.5練習

 新聞に為末大のインタビューが載ってて、その中で、彼の名言が紹介されていた。

「努力は夢中には勝てない」

 これ、いい言葉だと思います。一生懸命練習する、努力するって大事だけど、眉間にしわ寄せて、目的達成のためにストイックに頑張るのはどうでだろう。
 その競技が好きで好きで、面白くてしょうがない、楽しくてしょうがないという気持ちがなければ、超一流にはなれないと思う。青木功もタイガーも、ゴルフがもんのすごく好きで(タイガーは女の人も好きみたいですが、それ以上に純粋にゴルフが好きなんでしょう)、何よりもそれがモチベーションになっている。

 わたしゃ、超一流にはなれんけど、水泳に夢中という気持ちは失いたくないです。失え!って言われても、無理だけど。

 ちなみに、先日私たちが水中撮影をやっている横で、ある有名コーチの練習会をやっていて、そこに参加している40代、50代の女性たちはみなさん強豪ぞろいで、彼女たちの泳ぎを感心してながめていたんだけど……
 その練習会って、真面目なの。真面目が悪いとは言いませんよ。でも、そのコーチはほとんど笑顔を見せない。ジャパンに向けての心掛けをみなさんに説いていましたが、シーンとして、深刻ムードで、お笑いはゼロ。
 大コーチなら、冗談のひとつ、二つ、三つ、四つ、飛ばすとこだけどね。
 われわれの練習会は、みんなよく笑っている。でも、熱いです。みなさん研究熱心。やっぱ練習会は笑いがなきゃねぇ。


 さてさて、昨日クロールの息継ぎをやってみてわかったんだけど、テンポ1.5くらいでゆっくり25m泳いでいるときは力まずに呼吸できる。だけど普通に泳いじゃうと、癖が出る。そのほうがやり慣れているから、つい癖の形で呼吸してしまう。右呼吸は頭回しが早過ぎて、頭の動きが大き過ぎる。左呼吸は動きが止まる。左右とも呼吸動作のせいで掻きの軌道が外に流れる。
「これが私のクロールだ」って開き直ったら、もう頭打ちだ。加齢とともに、泳速は低下の一途をたどる。
 泳速はともかく、こんな中途半端なところで手を打つのなら、これまでの練習は何だったの?
 クロールが本当に上手になりたい!と思って、やってきたんじゃないの?

 力まない息継ぎが無意識でできるようになるまで、ゆっくりしたテンポでの練習を続けよう。

 ポポフは、スプリンターにしては、ものすごくたくさん距離を泳いでいた。その練習の9割がたは、super slow swim(SSS)だった。ゆっくりなんだけど、早回ししたらそのままレースの泳ぎになるような泳ぎ方。

 普通、競泳の選手は、レース用の泳ぎの練習と泳ぎ込み練習を分けていて、泳ぎ込みではフォームを気にせず、ハードにラップをこなし、持久力なり対乳酸能力なりをつけていく。平泳ぎの選手でも、泳ぎ込みはクロールでやったりする。泳ぎ込みでブレストを泳ぐと、汚いフォームがしみつくから、ブレストは壊れ物のように大切にとっといて、レースペースの練習のときのみ、完璧なフォームで泳ぐ。北島もそうやってた。

 でも、ポポフはそうじゃない。彼の練習は変わっている。スプリンターなのに、ウエイトをやらないし。心拍数を上げないテンポで、ものすごくたくさん距離を泳ぐ。彼が距離を泳ぐのは体力をつけるためではない。リズムとか、リラックスの感覚を体にしみこませるため。山ほど反復練習して、レース用の泳ぎを体にしみこませる。

 わたし、ポポフ式で行こうと思います。つまり、きれいなフォーム(レース用のフォーム)で、ゆったりたくさん泳ぐ。そのままテンポを上げて、ダッシュの練習もちょっと入れる。

 私は50M・100M自由形のレースで、力みのない息継ぎをして、ひいては最も効率的な掻き方をしたいのであるから、まずは自分がコントロールできるテンポで、その泳ぎをたくさん泳いで、テンポを上げても、それができるようにしていくことではないでしょうか。

 これはクロールにかぎらず、他の泳法も、基本的にこの方針で行くざます。
 
 
 
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